2025/11/21 16:44
こんにちは!天然石好きの皆さま、パワーストーンライフを楽しんでいますか?
今日は、「ルチルクォーツ」にフォーカスを当てて、よく目にする水晶部分の「透明なもの」と「白っぽい(ミルキーな)もの」の違いについて、その神秘的な理由と、市場での人気度を深掘りしていきたいと思います!
水晶の透明度!違いを生む「インクルージョン」の秘密

ルチルクォーツは、文字通り「ルチル(金紅石)」という針状の鉱物が、水晶の中に内包(インクルージョン)されたものです。この水晶部分の透明度の違いは、主に次の2つの要因によって生まれます。
1.水晶の成長過程における環境の変化
透明なルチルクォーツ
水晶が成長する過程で、非常に安定した環境(温度や圧力など)が保たれた場合、不純物が少なく、クリアで透き通った水晶が形成されます。
内包されたルチルの針が、まるで黄金の線のようにくっきりと鮮やかに見えます。
白っぽい(ミルキー)なルチルクォーツ
水晶が成長する途中で、急激な温度や圧力の変化があったり、微細な気泡や他の微小な鉱物(長石やアルミなど)が内包されたりすることで、水晶が白く濁ることがあります。
このような水晶は「ミルキークォーツ」に近い状態となり、ルチルの針が白濁の中にぼんやりと優しく浮かび上がって見えます。
2.内包物の状態
ルチルクォーツの中には、ルチル以外のアクチノライト(緑閃石)などの別の針状結晶や、白いアンフィボールなどが内包されていることがあり、これがルチルクォーツ全体を白っぽく見せる原因となることもあります。
市場で人気が高いのはどっち?
結論から言うと、好みによります!…が、一般的に言うと「透明度が高いルチルクォーツ」の方が、市場ではやや人気と言えます。
高評価の理由
ルチルの美しさが際立つ:透明な水晶は、内包されたルチルの色(ゴールド、レッド、ブラックなど)や、針の太さ、形状を最もクリアに際立たせるためです。
また、完全に透明で、かつルチルの針が美しく入っているものは、水晶の成長過程が非常に安定していた証拠であり、より希少性が高いと見なされます。特に、針が太く光沢の強い「タイチンルチル」などで、水晶の透明度が高いものは最高級品とされます。
ただし、白っぽいルチルクォーツにも、独自の魅力があります。
ミルキーな魅力

白濁した水晶は、光を優しく拡散するため、柔らかく幻想的な雰囲気を醸し出します。
「ミルキーな光沢が好き」「優しい雰囲気のものが欲しい」という方には、こちらのタイプが好まれます。
価格も透明度の高いものに比べて、やや手に入りやすい傾向があります。
