サハ共和国は、別名ヤクーチア（Yakutia）とも呼ばれ、ロシア連邦を構成する共和国の一つです。

世界最大の地方行政区画

 大きさ: 面積は約310万平方キロメートルで、日本の約8倍という途方もない広さです。ロシアの連邦構成主体の中で最大であり、世界の地方行政単位としても最大の面積を誇ります。

場所: 東シベリアの広大な地域を占め、国土の40%以上が北極圏に入っています。

極限の気候（寒極）

冬: ユーラシア大陸北東部の内陸に位置するため、極端な大陸性気候です。冬の寒さは想像を絶し、南極大陸を除けば世界最低気温の記録（−71.2∘C）を持つオイミャコンやベルホヤンスクがあり、「北半球の寒極」と呼ばれます。

夏: 一方で夏は短くも暑く、内陸部では気温が40度近くまで上がることもあり、年間の寒暖差が100度を超えることがあります。

永久凍土: 国土のほぼ全てが永久凍土で覆われており、首都ヤクーツクの建物は、凍土が溶けるのを防ぐために杭の上に建てられる（高床式）という珍しい光景が見られます。

民族と言語

主要民族: 主な住民は、サハ人（別名：ヤクート人）とロシア人です。サハ人はモンゴル系や日本人と似た顔立ちを持つチュルク系民族で、独自の言語（サハ語）と文化を持っています。