2025/11/25 12:00

グアテマラ翡翠の歴史的背景

グアテマラは、かつてマヤ文明において重要な翡翠(硬玉:ジェダイト)の産地でした。

古代の利用: マヤの王族や貴族は、翡翠を非常に貴重なものとして、装飾品や儀式用の道具に使用していました。

16世紀にスペイン人が中南米を征服した後、マヤ文明が衰退し、翡翠の産地は長らく忘れられていました。現代の市場で主流だったのは、皆様ご存じの通り「ミャンマー産」の翡翠です。

現代における再発見と流通

グアテマラの翡翠鉱床は、一度忘れ去られた後、20世紀後半に再発見されたとされています。

1950年代頃に再発見されたという記録もありますが、本格的に国際的な注目を集め、市場に安定して流通するようになったのは、比較的近年のことです。

特に、1998年のハリケーンの影響で、以前は知られていなかったタイプの翡翠が川床から発見されるなど、新しい発見も流通を後押ししました。

グアテマラ産の翡翠は、一般的な緑色の他にも、希少なブルー(グアテマラ・ブルー)や、ブラック、ラベンダーなど、多様な色合いを持つことが特徴で、これが石好きの方の関心を集めています。

依然として翡翠の流通量のほとんどはミャンマー産が占めていますが、グアテマラ産は「世界三大翡翠産地」の一つとして、近年その存在感を増しています。

まとめ

グアテマラの翡翠自体は古代から存在していましたが、現代の世界的な市場での流通は、近年再確立されたため、新しく見かけるようになったと感じられるわけです。