2025/12/06 00:00
ヒマラヤ水晶の中でも、根強い支持を得る「マニハール産水晶」。

当店のラインナップの中でも、常に人気が高く、お問い合わせの多い水晶です。
しかし、近年このマニハール産水晶は、市場に出回る絶対数が極端に少なく、事実上「ストック品(過去に採掘・保管されていたもの)」に頼らざるを得ない状況が続いています。
なぜ、マニハール産の流通量がこれほどまでに減ってしまったのでしょうか?
1.採掘地の地理的・政治的な厳しさ
マニハール ナラ(ManiharNala)は、インド・ヒマラヤ山脈のクル地区奥地の極めて厳しい高地に位置しています。
採掘期間の短さ
採掘可能な期間は、雪が溶ける夏の数ヶ月間のみに限られる、と現地の方から聞いています。
環境規制の強化
インド政府による環境保護や、特定の地域における採掘許可が厳格化されており、大規模な採掘活動が非常に困難になっています。
これらの要因により、そもそも新しい採掘量が激減しており、市場に流通するルートに乗る原石自体がほとんどありません。
2.「ストック品」の価値が高まっている背景
当店が現在お取り扱いしているマニハール産水晶のほとんどは、インドの専門業者から買い付けたストック品です。
※ちなみにガネーシュヒマール産もそうです。
採掘量が安定していた数十年前〜数年前に、業者が大切に保管していた良質な原石やクラスターを、現在私たちが譲り受けている形です。
新しい採掘品がほぼ流通しないため、このストック品を頼るしかありません。
もちろん無限にあるわけではなく、品質の良いものは年々枯渇しています。
ストック品の中には、現在ではアクセスが困難な場所から採掘された、当時の特に優れた品質のものが含まれているケースも多く、非常に価値が高いです。
3.見つけたらお早めに!
こうした背景から、当店ではマニハール産水晶のクラスターやポイントを、年間を通じて数本しか出品できないのが現状です。
これは、当店が仕入れられる量が純粋に少ないためであり、その代わりに品質と状態には徹底的にこだわっています。
「いつか手に入れたい」と願っている方も多いと思いますが、現在流通しているマニハール産水晶は、過去の遺産であり、まさに一期一会の出会いです。
もし当店のラインナップでマニハール産水晶を見つけられた際は、その希少な出会いを逃さぬよう、お早めにご検討いただくことを強くお勧めします。
