2025/12/16 12:43

こんにちは!天然石の魅力に惹かれている皆さんなら、きっと一度は見たことがあるはずです。

透明な水晶の中に、角度を変えるとキラッと現れる七色の虹!

この虹は、「アイリス・クォーツ(Iris Quartz)」とも呼ばれ、「希望の象徴」「幸運の架け橋」として大変珍重されていますよね。

「この虹って、どうやってできるんだろう?」と思ったことはありませんか? 
あの虹は水晶の「光の屈折」が起こす、壮大な光のイリュージョンなんです!

虹の正体は「光の屈折と干渉」

あの美しい虹の正体は、物理の授業で習った「光の屈折」「光の干渉」という現象が組み合わさって起こります。

1. 原因は「クラック」(ひび割れ)

まず、虹を発生させるために必要なのは、水晶の内部にできたごく薄い「クラック(ひび割れ)」です。

これは水晶が成長する過程で、地殻変動の圧力や、急激な温度変化などによってできたものです。
天然石の成長の歴史を示す、「成長の証」と言えます。

2. クラックに入り込んだ「空気の膜」

このひび割れの中には、外からごく薄い空気の層水分の層が入り込んでいます。
この層が、虹を作るための舞台となります。

3. プリズムと同じ原理(屈折)

太陽光や照明の光(白い光)が、この「水晶と空気の層の境界面」に入ると、光の進む速度が変わるため、プリズムを通したときと同じように、光が持つ様々な色(赤から紫まで)に分解(屈折)されます。

4. 膜が起こす奇跡(干渉)

さらに重要なのが、この空気の層が「シャボン玉の膜」のように極めて薄いことです。

この薄い膜の「手前の面」「奥の面」で反射した二つの光の波が重なり合ったとき、強め合ったり、打ち消し合ったりします。これが「光の干渉」です。

この現象によって、見る角度を変えるたびに、特定の色の光だけが強く浮かび上がり、キラキラと変化する七色の虹となって私たちの目を楽しませてくれるのです。

まとめ:虹は「成長の努力」の証

つまり、水晶の中の虹は…

・天然の「ひび割れ」という試練を乗り越えた証

・物理の法則が完璧に作用した結果

なんです。

「試練を乗り越えた先に、希望の光(虹)が待っている」

そう考えると、水晶の中に現れる虹は、単なる美しさだけでなく、持ち主に勇気を与えてくれる、力強いメッセージを運んでくれているように感じられますね!

あの神秘的な虹の仕組み、少しでもご理解いただけたら嬉しいです。
この他にも気になる天然石の不思議があれば、ぜひ聞いてくださいね!